格式高い正礼装は、「ローブモンタント」と「ローブデコルテ」が基本
格式の高い結婚式や、宮中行事、叙勲式、園遊会等に出席される時は、装いも一番高い「正礼装」になります。女性の昼と夜の正礼装の原型である「ローブモンタント」と「ローブデコルテ」についてと、それに沿った装いについてのお話です。
女性の格式高い「正礼装」
昼の正礼装
昼に時間帯の格式の高い結婚式、披露宴、記念式典(創立記念、落成式等)、公式行事(園遊会、叙勲式等)のドレスコードは、正礼装という装いになります。それは、宮中服の「ローブモンタント」が原型になっています。
衿元がつまっているか高い衿で、袖は長袖か7~8分丈で露出度を少ない物になります。
丈は、ロングからノーマルなひざ下位までになります。
ワンピースが正式ですが、アンサンブル・ツーピース・スーツでも構いません。
和装では、留袖や振袖に相当します。
素材について
シルクが一番です。シルク混でも良いでしょう。ニットやカットソーは選ばないようにしてください。上品な光沢がおすすめです。
織は、ジャガード・シャンタン・タフタ・ジョーゼット・変わり織など上品な織柄かレースや刺繍が入ったものにして下さい。
ラメやスパンコールなどの光り過ぎはNGです。
小物について
アクセサリーは、パールが一番です。
バッグは小型で光を押さえた布製かレザー。
ドレスの生地で靴とバッグを揃えると一番上品に仕上がります。
夜の正礼装
夜の時間帯の格式高い結婚式・披露宴、公式の儀式、晩餐会、またこれらに準じるオケージョンのドレスコードの正礼装は、「ローブデコルテ」が原型になっています。
胸・肩・背中などを大きくくったワンピース型のスタイルです。
袖の無い物が主流ですが、ストラップ・ワンショルダー・オフショルダーの袖・ケープ・ロール衿などがあっても素敵ですね。
丈は、フロアー丈か足先が覗くヒール丈になり、スカートの後ろは裾が引くトレーンが主流になります。
素材について
やはりに昼と同じようにシルクが主体です。
織はサテン・ジャガード・タフタ・シフォン・オーガンジー・レース・刺繍などで、昼の素材より光沢があるものでも良いです。プリントはあまり使いません。
小物について
アクセサリーは、豪華な宝石類、ダイヤ・エメラルド・ルビーなどになります。
バッグは、小型で光沢のあるもの。靴は、ドレスと調和するヒールパンプスやオープントゥ。やはり、バッグと靴がドレスと共の素材は間違いありません。金・銀なども派手過ぎなければよく、ビーズなどの光りも取り入れられます。
いかがでしたか?格式の高い場面では、装いのルールは大切かと思います。参考になりますと幸いです。
参考:jafa日本フォーマルウェアスタンダーズマニュアル